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幸福だけど局所解にハマっているかもしれない

こんにちは、Dgoto24です。今回はGWということもあって、幸福感が高くなっている状況で、これ以上の幸福感を得ることを考えていました。その結果、(そうでないと困るので希望的観測ではあるが)現状の立ち位置は局所解だと推察され、局所解から脱して大局解に向かうためのアクションを起こさないと、幸福感の頭打ちになるのではないかなぁと思ったので、文字として記録しました。 局所解というのは、多分高校で理系だった人には馴染みがあると思いますが、df/dx=0ではあるけど、min(f)ではないということです。よくある例で言えば、山登りで、ある程度高い場所にいるけど、周りを見てもこれ以上高くなりそうな方向が見当たらない。ただ、もっと遠くには今いる場所よりも高い山があるかもしれないみたいな状況で、社会的に言えば、(ゲーム理論・ナッシュ均衡の話に近い例で申し訳ないですが)「みんなが買い占めや転売しなければみんな安く十分に買える(大局解)けど、一部の人が買い占めや転売するので品不足になっていて、結局自分も買い占めや転売するのが最適解(局所解)」みたいな状況ですね。要は小さい範囲で見たら最適だけど、大局的に見たらもっと良い状態があるみたいな感じです。

1.幸福の分類

まず、幸福について考えていく前に、幸福の種類について区分していきたいと思います。幸福は大きく分けて二つあると思っています。

一つ目は表層的な幸福だと思います。これは、美味しい物と食べるとか、好きな場所に行くとか、欲しい物を買うとか、短期的・即時的な幸福感・満足感を満たすものだと思います。これは、取得も容易で、効果も爆発的で確実ですが、持続しないモノだと考えています。イメージ的にはドーパミン的な幸福と言えば、近いかもしれません。

二つ目は、構造的な幸福だと思います。これは、人間関係や社会的立場、経済状況といったように、短期では構築が困難な基盤から得られる幸福感です。こちらは、取得難度が高く、効果もジワジワ効いてくるモノだと考えています。イメージ的には、セロトニン的な幸福と言えば、近いかもしれません。

今回の記事で考えていくのは、二つ目の構造的な幸福の大局的な最大化です。

2.幸福感の定式化

構造的な幸福を以下のように定式化します。高校数学の表現で申し訳ないです。

$$ H = f(\mathbf{x}, t) = g(\mathbf{x}) \cdot T(t,(\mathbf{x})) $$

ここで、
・H:構造的な幸福感(Happy)
x:状態を表すベクトル(人間関係、社会的立場、経済状況等)
・T(t,x):状態と時間tに依存する幸福に対する慣れの関数。状態が変わるとTは回復するイメージです。
つまり、構造的な幸福感はその時の状態で決まり、それは時間に依存するということです。
今回考えるべき、最適化問題は $$\max_{\mathbf{x},\, t} \; f(\mathbf{x},\, t)$$ となり、この構造的な幸福感Hを大域的に最大化することです。

3.現状:局所解

正直に言えば、今の状況は悪くないですが、それがこの問題の本質でもあります。

変数 現状 勾配
人間関係(x1) 結婚、家族関係良好 ≈0
社会的立場(x2) 社会貢献度の高い職場、社内の役割等に問題なし ≈0
経済状況(x3) 長期的不安ほぼ解消 ≈0

各変数の偏微分、すなわち「その変数を少し動かしたときの幸福の増分」がいずれもゼロに近く 、
つまり今の状態は

$$ \nabla_{\mathbf{x}} f \approx \mathbf{0} $$

であり、どの方向に動いても構造的な幸福感Hはほとんど改善せず、局所極大の状態にあると考えています。
つまり、この局所解が鞍点ではなく、少なくとも観測可能な範囲では改善方向が見当たらず、鞍点であればHを上げる方向が存在しますが、現状はそれすら見当たらないといった具合で州、。

4.T(t,x)の単調現象問題

ここにもう一つの問題が重なります。多くの場合で以下が成り立つと考えています。

$$ \frac{∂T}{∂t} < 0 \quad \text{(慣れによる減衰)} $$

つまり、昇進とか昇給とか、良い家族関係とかは時間が経つと慣れて、幸福を感じにくくなると思っています。これは富裕層や成功しているビジネスマンでももっと経済的に成功したいと渇望したり鬱になったり、妻が女優であっても不倫したりとかでもコレだと思っています。
多くの場合で、$T(t,x)$ はxを固定したままでは単調減少で、状態が変わらなければ、時間の経過とともに構造的な幸福感Hは必ず下がり続けると思っています。

勾配がゼロの局所解にいながら、目的関数の値そのものが静かに減衰していく状態で、これは向かうべき勾配が見当たらないのに、目的関数の劣化が同時に起きている構造であり、何もしなければ現在の幸福感すら維持できないということになります。

$$ H(t) = g(\hat{\mathbf{x}}) \cdot T(t) \xrightarrow{t \to \infty} 一定値 $$

5.候補となるアクション

局所最適から抜け出すには、
①探索空間の次元を増やす
②存在する解の位置を劇的に変える
③目的関数の形そのものを変える
ことが有効だと思っています。つまり現状から見て、「こっちの方向性良さそうだしちょっと試してみるか」程度の(勾配的に改善する方向の)微小な更新ではなく、
①新しい価値観(変数)を取り入れる
②遺伝的アルゴリズムでいうところの突然変異的な突飛なアクションをする
③自分が勝手に形作っている構造的な幸福感の枠組みをぶち壊す
ことが必要だと思っています。

例えば、子供という変数 $x_4$ の導入です。これは簡単に関数の次元そのものを拡張すると思っています。

$$ f(x_1, x_2, x_3) \;\longrightarrow\; f(x_1, x_2, x_3, x_4) $$

新しい変数が加わることで、これまで存在しなかった方向の勾配が生まれ、局所解から脱出できる可能性があります。ただし $x_4$ の導入は構造的な幸福感Hの値を大きく動かす可能性があると同時に、マイナス方向へも動く可能性もあり、「子供がいれば幸せになる」という前提を置くことは、$\partial f / \partial x_4 > 0$ を仮定することに等しく、それ自体が検証されていないのでリスクも大きいです。
また、転職による環境の劇的な変化は、私の気質上、選択できる職域は現在と近い業種や雰囲気から出られないと思っていて(飛び出す度胸がないから)、局所解の近傍をウロウロするだけになりそうです。
また、経済的に成功することも幸福感の向上に寄与しないと思います。そもそも一般的な企業でサラリーマンをしており(シリコンバレーでエンジニアをしているとかではない)、高々一被雇用者である私が経済的に成功することは不可能に近いですし、ビールは1杯目が一番美味しく感じるのと同様に、資産1億円から資産1億100万円になったときの嬉しさは、0万から100万貯めた時の嬉しさに遠く及ばないことは想像に容易く、これも慣れ(これは限界効用の話ですが)の問題があり、限界がありそうです。

結論

結論としては、現状は幸福感はありますが、これはあくまでも数年スパンで確約されている幸福感だと思っていて(この記事で考えをまとめた時点でより短くなったきがする。)、T(t)がまだ大きい状態のうちに探索空間の拡張または目的関数の再定義に踏み込む必要があると思います。


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家計簿は耐用年数を考慮すると良さそう

こんにちは、Dgoto24です。今回はモノを買うとき「何年使うか」を家計簿に組み込むといい感じそう、という話をします。
おそらく多くの人は、そもそも家計簿にモノの価値の項目を入れていないと思います。入れている場合でも、使用期間というか「時間軸」はあまり意識しないと思います。一方で、この「時間軸」を家計管理に持ち込むだけで、買い物の判断がかなり変わりそうという話をします。

 

1.普通の家計簿には「時間」がない

一般的な家計簿では、モノを買った瞬間にその金額が支出として記録されます。5万円のモニターを買えば、その月の支出が5万円増える。それだけです。
でもこれは少し不自然だと思っています。そのモニターは来月も再来月も、数年後も使い続けるものです。それにもかかわらず、コストはすべて「買った瞬間」に集中して計上されます。これだとモノを保有し続けることのコストや、買った瞬間は資産額が歪みます。
企業で会計が高額な設備に「減価償却」を使うのは、まさにこの問題を解決するためです。個人の家計でも、同じ発想を使えばいいと思って、それを組み込もうという試みです。

 

2.「購入価格」ではなく「所有コスト」で考える

私が実践しているのはシンプルなルールです。大体1万円以上の長く使うものを買ったとき、耐用年数を設定して、その期間で線形に価値を減らしていくというものです。
例えばPS5(6万円、耐用年数4年とする)なら、
• 購入翌日から毎日約40円ずつ価値が下がる
• 4年後に評価額はゼロになる
この40円という数字が重要です。簡単に言えば、これがそのモノを1日保有することのコストになります。「1日40円払ってPS5を持っている」という視点を持つと、モノとの向き合い方が変わってきます。

 

3.時間軸が生み出す3つの効果

3.0 「所有総額」で買いすぎを防ぐ

これが一番の効果だと思っていますが、保有しているモノの評価額の合計を意識するようになると、自然と買いすぎの歯止めになります。私はモノ(ガジェット関連)の評価額の合計が大体5〜10万円の範囲内に収まっていることが大半です。全て耐用年数4年とすれば、月あたり約1,000〜2,100円の支出ペースに相当します。

10万を超えていれば、少し抑える必要もあると解釈できます。反対に、5万程度であれば、新しいモノを買ってもいいと解釈できるというのも地味に良い点です。

3.1 買う前に「本当に使い続けるか?」という問いが生まれる

耐用年数を意識すると、購入の判断基準が変わります。価格だけでなく「この期間、本当に使い続けるか」を自然と考えるようになると思っています。そうなると、安いけどすぐ壊れる、あるいはすぐ飽きるものを買うより、多少高くても長く使えるものを選ぶようになると思っています。いわゆる「安物買いの銭失い」を避ける判断軸が生まれると考えられます。

3.2 持っている間に「元を取っているか」を考える

購入してしばらく経つと、「あのモノ、最近使ってないな」という状況が誰しもあると思います。耐用年数で管理をしていると、これが数字として可視化されます。PS5の毎日40円のコストを払いながら、ほとんど使っていない状態が続いているとしたら、その事実が見えるだけで、使う動機になったり、手放す判断が早まったりします。

3.3 売るとき・手放すときに後悔が減る

家計簿上でゼロ円になったモノをメルカリで売ると、数万円が手に入ります。家計簿上はゼロなのに利益が出る感覚になるので、「捨てるのがダルくて放置」という行動を防げます。売却のハードルが下がるのも、時間軸での管理においての副産物です。

 

まとめ:モノを「点」ではなく「線」で捉える

普通の家計簿は、支出を「点」で記録します。買った瞬間だけを切り取っているわけですが、実際のモノとの関係は「線」だと思っています。買って、使って、劣化して、手放すという一覧の時間の流れの中にあります。耐用年数を使った管理は、この「線」を家計簿の上に再現する試みです。節約術というより、モノとの関係を時間軸で捉え直す試みだと私は思っています。難しい仕組みは不要で、Excelなどに少し工夫を加えるだけで出来るのでイイかなと思っています。

 

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月150時間残業をしたぞーい

こんにちは、Dgoto24です。今回は「月150時間残業」を実際にやってみた感想を書いていきます。詳細な日記はXの方でつけています。

 

1. 月150時間残業になった理由

シンプルに納期が重なったからです。
私の会社に限らず、どこの会社にも納期はありますが、業務の割り振りや調整をミスるとこうなります。今回はそれでした。他のチームメンバーも同程度の残業をしていた一方で、同じ部でも別チームは40時間程度だったりするので、常態的なブラックというわけではありません。あくまで「たまたま今月だけ150時間」という話です。
なのでこれは、「普段40〜60時間残業の人が150時間やるとどうなるか」という記録でもあります。

 

2. 150時間残業の生活リズム

8:00 起床
8:30 朝食兼昼食(時間が惜しいので朝マックを買い、メールチェックしながら食べる)
8:45 業務開始
12:00 休憩(30分ほど仮眠。これがあるかないかでマジで全然違う)
18:00 定時(ここから本番)

日中は、
・オフィスの派遣さん2人への指示出し
・リモートのプログラマーへのチャット指示
・上司から振られる仕事の具体化と配分
・取引先からの電話・メール対応
でほぼ終わり、自分の作業時間は取れません。そのため、実質的な作業は18時以降になります。夕食は隙間時間におやつで済ませます。

25:00 業務終了 → タクシーで帰宅
26:00 就寝

意外と6時間も睡眠は取れます。なお、プライベートな時間は全くありません。生命活動の維持と仕事しかしてません。
なお、このスケジュールが平日の半分くらいで、きつい日は22時帰宅して即就寝。休日は土日合計で10時間ほど働くと、月150時間に到達します。

 

3. 副作用

3.1 強烈な昼の疲労

私はロングスリーパーで、最低8時間は寝たいタイプです。常に2時間の睡眠不足状態なので、昼はほぼゾンビです。集中力が落ち、トイレや自販機に頻繁に逃げます。

 

3.2 謎の耳鳴り

3月の後半から突発的な耳鳴りが発生。原因はよく分かりませんが、あまり良い兆候ではない気がします。

 

3.3 金銭感覚の崩壊

もともとケチですが、完全に壊れました。
・割高な社内売店でおやつ爆買い(夕飯代わり)
・高いキーボードを半分衝動買い
・マッサージ
・外食増加
・プライベートでもタクシー利用
ストレスの代償として、お金を雑に使っている感覚があります。

 

3.4 世間知らず化

ニート時代というか大学時代にコロナパンデミックを機に世界的なニュースがあれば、Google翻訳を駆使しつつ世界中のニュース記事を読んで、差を見たりするのが好きでしたが、完全に見なくなりました。時間的に完全に無理ですね。
例えば最近だと、ホルムズ海峡の閉鎖やIEAの節エネ要請などが話題で、絶好のネタなんですが、ほぼ理解できていません。

 

4. 利点

4.1 給料

当然ながら残業分は反映されるので、短期的には安泰です。ただ、サラリーマンの範囲なのでショボイです。正直、この労力を転売に使えば、もっと稼げていたと思います。高時給な転売の限界を決めるのはは己の怠惰なので。

 

4.2 精神面の変化

もともと、うつ病ニートでした。その状態から「150時間残業できた」というのは、一つの成果だと思っています。ただし条件付きで、対人関係が良好な場合に限ります。以前は60〜80時間でダウンしていたので、精神的負荷の影響はかなり大きいです。

 

4.3 ワーカホリック化

納期に追われてアウトプットを出し続ける生活をしていると、「何か作っていないと落ち着かない状態」になります。社畜精神ここに極まれり、という感じで、自分でも資本主義に毒されているなと思います。本来やるべきは、この記事を書くことよりも、ペットの可愛い犬😘😘を堪能することだと思う。

 

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「俺たち日本国民は生まれた時から生存時間=寿命になってんだ」

こんにちは、Dgoto24です。

正月ということもあり、少し時間ができて、安心ということを再考している時に考えたことについて整理を兼ねてこの記事を書いています。


テーマは、人生における「安心」をどう扱うか、という話です。結論から言えば、安心は感情として振り回されるものではなく、数値化可能なストックとして積み立てられるのではないか、という考え方についてです。

 

1.「安心」という言葉の曖昧さ

「安心して暮らしたい」「将来が不安だ」という言葉は日常的によく使われますが、よく考えるとこの「安心」という言葉は血行曖昧です。お金があると安心なのか、仕事があると安心なのか、家族がいると安心なのか。人によって答えはバラバラで、しかも感情によって簡単に変動します。しかし安心の正体はそこまで複雑ではない気がします。

安心している状態の一部は、
・何かが起きても、すぐに生存が脅かされない
・嫌な選択を、今すぐ強制されない

そういう余白がある状態があるのではないでしょうか。つまり、「安心」というのは「最低限の生活が出来る状態である」を含んでいるということです。

 

2.安心を「生存余裕」として定義する

そこでこの記事では、正体不明の要素で構成される複合的な指標である「安心」という言葉を、その構成要素の一つである「最低限の生活が出来る状態である」に置き換えて考えます。

この最低限の生活、すなわち生存できるということは生物的にも必須な事項であり、この見通しが立つということは、安心に直結するというのは無理がない説明です。よって、生存が可能ということを単位として考えていきます。※生活保護はチートなのでいったん省きます

生存時間= 収入がゼロになっても、外部に過度に依存せず、生き続けられる時間

単位はシンプルに「年」とします。金額とすると生活水準や家族構成によって必要な金額は変わりますが、「何年もつか」なら、誰にとっても直感的で分かり易いのでこうしま」す。この記事では、安心を「感じるもの」ではなく、この生存余裕の総量として扱います。なお、ここでいう生存時間は生存時間解析とかで扱うものではないです。

 

3.お金は「無条件の時間」

まず最も分かりやすいのが、資産です。

ここでは収入は考えません。収入はフローであり、心身が壊れた瞬間に途絶えるからです。この性質は生存を考える時には相反します。これは鬱を経験したことで実感しました。

一方で、ストックである資産は異なります。資産は使用することで、そのまま時間に変換できます。年間100万円で生きられるなら、1000万円の資産は単純計算で10年分の生存余裕で、運用を考慮すればより伸びる可能性もあります。

ここで、お金の本質的な価値は「好きなものが買える」だけではなく、選択を先送りできる時間を買えることにあるのだと思います。

生存時間=資産/必須な費用

 

4.人間関係は「外部バッファ」

次に、生存時間に影響するのが人間関係だと思います。ここは感情論になりがちな部分ですが、、、

例えば、働けなくなったとしても、パートナーが生活を支えてくれる期間が2年あるなら、それは生存時間+2年と考えられます。私の場合、結婚前に鬱になった時期があり、その際も相手は気にする様子もなく、口だけかもしれませんが「主夫でもしたら?」的な発言も多く、その経験からパートナー由来の生存時間は2年程度と見積もっています。しかし現実的なのは10年貯金を切り崩してニートして、その後頼るということになりまうが、流石にその頃には呆れられて逃げられているでしょう。なので、2年というのはあくまで仮想です。

両親は、大学時代から最低限の生活は保証してくれていましたが、それ以上は期待できないタイプです。家族仲は良好ですが、鬱の時もそういうのは一切なかったので、死ぬ直前までないと思います。そのため、この点に関しては生存時間への寄与は0年でしょう。死ぬ直前になったら生活保護もありますから。

友人については特殊です。彼らは一種の精神的な支えになりますが、直接的に生存を延ばすわけではないです。なので生存余裕としては0年です。ただし、孤独や退屈を和らげてくれる存在であり、「必須な費用を引き下げる」役割は果たしています。

ここで整理しておきたいのは、支えてくれることと、生存を延ばしてくれることは別だという点です。つまり、一般にパートナーや両親は①の生存時間を直接引き延ばし、友人や娯楽は②の必要な費用を引き下げることで間接的に生存時間を延ばします。

①生存時間= 収入がゼロになっても、外部に過度に依存せず、生き続けられる時間

②生存時間=資産/必須な費用

ゲームや安価な趣味も、数万円で数百時間、数千時間潰せるので、生存時間を直接増やすわけではありませんが、暇への耐性や孤独への耐性を高め、「この生活水準でも十分だ」と思える下限を引き下げてくれます。

 

5.人的資本は「生存時間」に直接寄与しない

資格や学歴、スキルといった人的資本についても触れておきます。これらは一見資産と同様のストックのように見えますが、働いていない状態では生存時間に直接変換されません。これは私自身の実体験で、鬱状態の時も20代男性のため肉体的にはポテンシャルの塊ですが、鬱では布団から出られません(笑)。動けない時には、スキルや資格は無用の長物です。

人的資本は「生存時間」のストックではなく、間接的に寄与するだけです。

 

6.生活水準のラグ

「生存時間」を考える時の最低限の生活水準と、現在の生活水準は別物です。私の場合、最低限なら月10万円あれば生きられますが、現在は15万円ほど使っています。問題は、この差を縮める際にラグが生じることです。引っ越しや環境変更には一時的なコストがかかり、それ自体が生存余裕を削ります。生活水準は変更可能ですが、慣性のある変数です。

下げるには時間とコストが要ります。

 

7.生存時間を左右する3つの要素

生存余裕の総量は、単純な足し算では決まりません。そこにはいくつかの係数がかかっています。

ひとつは思考です。贅沢への渇望が強いと、生活水準がなかなか下げられないので生存時間は削られます。逆に、学生時代等に貧しさを楽しめたタイプの人は、同じ資産でも長く生きられます。極論、ホームレスは理想の状態ですね。生活水準が低く、必要な費用がほぼ0のため、生存時間=寿命になっているためです。おまけにホームレスは生活保護を選択していないことから、ある程度の効用がある生活をしていることが推察できます。

次に身体です。食費や医療費がかさむ体質かどうかは、生存時間の消耗速度に直結します。

最後に知識です。傷病手当や失業保険などの制度を知り、実際に使えるかどうかは、生存余裕を数年単位で押し広げます。知らないだけで失われている余裕は、意外と大きいと思われます。

 

9.安心と幸福の関係

ここまでの話をまとめると、「安心」は感情ではなく、

・資産
・外部バッファ(人間関係)
・必須な費用の低さ
・生活水準を下げられる柔軟性

これらから算出される 「生存時間」 の合計で表現できる、ということになります。

重要なのは、 「生存時間」は幸福を表現するものではないという点です。ただし、「間違えたら終わる」という状況から距離を取ることはできます。安心とは、幸せの正体ではなく、幸せや不幸について考える余裕なのだと思います。

そのため、生存時間は幸福と異なり無限に積み上げるべきものではないと思います。例えば、生存時間を増やすために今の生活を極端に切り詰め、楽しみをすべて排除することも可能ですが、一般に幸福とのトレードオフが発生すると思われ舞う。

安心は「多ければ多いほど良い資源」ではなく、一定量を超えると追加で得られる限界効用が急激に下がる資源だと思います。

 

10.まとめ

こうして整理してみると、話が逸れますが、いわゆる「家が太い人」が、割と気楽に、自由に、悠々自適に生きている理由も、かなりクリアになります。

彼らは生まれた時点で、生存時間がすでに長い状態にあります。死や貧困によって生活が破綻する可能性が低く、最悪のケースを想定せずに済む環境は、それだけで行動や選択を自由にします。彼らの行動は、才能や性格以前に、こうした生存余裕の上に成り立っている面が大きいと思われます。

ここまでの話で生活保護を振り返ると、少し違った見方で捉えられます。極論を言えば、生活保護とは「日本という社会の中で、生存時間を相互に分け合う仕組み」とも言えます。個人単位ではどうしようもできないような場合に備えて、つまり生存時間の分布の下側を引いた場合を、社会全体で下支えする制度ということですね。

「俺たち日本国民は生まれた時から生存時間=寿命になってんだ」ということですね。

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社会人の生活費

こんにちは、Dgoto24です。今回は社会人の生活費ということで、社会人verの生活費を整理していきたいと思います。というのも、以前ニート時代の生活費を記事にしていて、それの社会人編を書いておきたいと思ったので、書いています。

 

ちなみに、ニート編は以下のURLから飛べます。特にやることもストレスもないので、月9万でのんびり過ごしていた感じですね。

dgoto24.hatenablog.com

 

社会人編では、ちゃんと家計簿というかメモで日常の出費を集計していたので、かなり正確な数値が出ています。集計期間は11月1日~12月24日です。年末は休みですし、変則的な出費が多いので省きました。最初は11月と12月で分けて集計しようとおもっていたのですが、54日で集計して1か月(30日)に圧縮した方が良さそうだったので、そうしています。

 

一か月の生活費

 



合計で15万円でした。こうして整理してみると変動費がえぐいですね。
家賃食費はそのままの通りです。家賃は妻と半分にしています。
カフェラテというのは毎日飲んでいる朝マックです。ソーセージマフィンとカフェラテ(Lサイズ)で380円です。土日もコンビニコーヒーを飲んだりするので、結構な金額になっていますね。
娯楽費には飲み会とか休日のお出かけとかそういう類のものが含まれています。
電気代は妻と割り勘です。
医療費は鬱の精神科😢とか日常のビタミン剤とか点鼻薬とかそういうのです。
通信費は家の回線(これも妻と割り勘)と携帯代です。
ガス・水道はそのままで、これも半分こしています。
はドックフードとか病院代とかですね。

 

ニート期間との比較

次の表はニート期間との比較です。

食費・娯楽費は増加が凄いですね。これは単純に家にこもっていたので毎日適当に自炊していたのが、毎日外食するようになった結果です。他にも鬱が治ってきているので、外で遊ぶようになったのも影響しています。まぁ、この数値は削るものではなくて、社交性の指標として受け入れた方が良さそうですね。高い方がアクティブな傾向がありそうです。まぁ実態としては単純にご飯とかコンテンツ、観光地を消費しているだけなんですが。

電気代はなんで変わったのかちょっと分かりません。ニート期間は記載ミスのような気がします。集計期間の違いかと思いましたが、家に犬のために365日24時間空調を付けているため、電気代は1万円を切ることはほとんどありません。

医療費ニート期間は記載していませんでしたが、精神科が今も昔も3000円ぐらいなので、ニート期間は3000円と推定できます。社会人で増えているのは、毎日寝ているニートと違って、毎日働いていると体調がすぐれない日も増えて、その分を薬局で薬買ったりとかしているからです。これも仕方ないような気がします。

通信費も、ニート期間は時間があったので、コロコロ変えて0円にしていましたが、今だとそこまでの余裕がないので、安い通信キャリアを使うのは大前提ですが、手間かけて工夫するといったことはしていません。

 

世間との比較

社会人としては出費は少ない方じゃないかと思っていたら、そうでもないみたいです。子供がいない二人暮らしでは貯金を除いて29万円程度らしくて、うちは概算で15万×2=30万になりますね。。。。しかも、妻の方が美容とか衣服で出費は多い印象です。

 

2人暮らしの生活費平均額はどれくらい?内訳や目安、節約術について | モゲチェック

 

とはいえ、我が家は夫婦二人ともフルタイムなので、仕方ないと思います。節約してストレス溜めて、今の生活が破綻するのもリスクです。あと、住んでいるところが名古屋駅とか栄に自転車で行けるようなところに住んでいるので、生活コストは高くなって仕方ないような気がします。

 

総括

月の生活費は15万でした。世間と比較しても高コストになっていることに気が付きました。

とはいえ、自分自身には貯金もある程度はありますし、特に現状で問題は生じていないので、この近辺の生活を続けることを目標にした方が良さそうです。劇的な変化は痛みを伴うので、現状把握を怠らないように気を付けつつ、デットゾーンに踏み込まないようにしていきます。

 

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20代リーマン1年半で1000万達成した

こんにちは、Dgoto24です。今回は個人資産1000万を達成したので、振り返りたいと思います。ちなみに20代の単身世帯で1000万以上保有しているのは、1.6%らしいです。やったー🙌妻の貯金も合わせて複数世帯として見た時はどうなんでしょうか。

さて、私は今年27歳になる学年です。サラリーマンとしての労働経験は1年半程度です。「27歳なのに1年半?」と思うかもしれませんが、それは大学院生として2年、さらに休職が1年ちょいあるためです。大卒換算で4.5年経過したわけですが、2年間は学生、1年間鬱ニート、サラリーマン1年半となるわけです。

資産形成を始めたのは大学院生2年の少し前。つまり大卒換算で社会人2年目頃からです。なので、大体3年半で資産1,000万円を達成したことになります。

 

1.概要

1.1 資産推移

資産推移はサービス終了の確率が低いExcelで管理しています。半自動化しているので週1ぐらいでつけています。家計簿アプリはマネーフォワードが有名ですが、ずっと赤字なんですよね、あの会社。

こうしてみると、最近の伸びが異常です。実際200万くらいはここ数カ月で増えました。近似式を見る感じ、現在850万ぐらいが妥当なラインに思えます。150万分は株式相場の上振れですかね。

 

1.2 ポートフォリオ

まだ若いので、株式を多めに持っています。よく「リスク資産の割合[%]=100-年齢[歳]」という式をよく見ますが、簡潔でいい指標だと思います。ちなみに、モノというのはゲーミングPCやゲーム機等の換金性の高いものを減価償却を考慮した換算額です。中古の時計を持っていますが、それについては、相場では購入時より値上がりしていますし、金余りの現状では相場も暫くキープだと思うので、購入時の金額をそのまま入れています。

 

1.3 収支内訳

収入は労働800万、投資400万、親金150万、その他150万の合計1500万ぐらいです。支出は月10万円×3.5年で約400万円。新婚旅行で約100万円です。

1.3.1 労働
約800万円の内訳はザックリ以下の通りです。
・学生期間のアルバイト:100万円
・社会人1年目:給料200万円/半年+休職手当17万/月×5ヶ月=約285万円
・社会人2年目:休職手当17万/月×9ヶ月+給料30万/月×3ヶ月=243万円
・社会人3年目:30万/月×6ヶ月=180万円
なお、連続的に働いていないので、ボーナスは雀の涙で、その他に入れます。大体平均の残業は30時間前後で、お給料は平均か残業代だけ多いぐらいだと思います。

1.3.2 投資
約400万円の内訳は以下の通りです。
・個別株250万円
・インデックス50万円
・自社株100万
ここ数年は市場全体が爆伸びしていますから、ギャンブルに勝った個別株と自社株はとにかく、インデックスは元本増やしたもん勝ちでしたね。自社株は購入時点で奨励金として数%分勝てるのと、株価自体が入社後に伸びたのでガッツリ儲けられました。まぁその会社にいたおかげで貴重な20代の一年を鬱で寝て過ごしたんですけどね😨

1.3.3 親金
150万の内訳は以下の通りです。
・学生時代の仕送り(生活費):3万/月×12ヶ月
・学生時代の仕送り(家賃):3万/月×6ヶ月(途中から停止)
・学費:50万
・結果祝い:50万
両親には負担を掛けたくなかったので、バイトを頑張っていた分、仕送りは平均か少し少ないぐらいでしょうか。結婚祝いはそのまま新婚旅行に使わせていただきました。

1.3.4 その他
その他は、ボーナス、不用品の売却、携帯の乗り換えで貰えるポイント等です。大学院の時は色々やっていたので、一応確定申告はしています。学生時やニート時代はジモティーなど節約できるサービスもフル活用していたので、金額以上に貢献していそうです。

 

1.3.5 支出
支出はこのころと大差ありません。学生期間は10万未満、社会人は10万〜15万ぐらいだと思います。
ニートの生活費 - Dgoto24のブログ

 

振り返り・感想・変わったこと

こうして振り返ると、支出が少ないことが良かったんだと思います。とはいえ、家賃4万を払ったとしても、残り6万もあるわけですから、特に大きな買い物をしなければギリ残ります。あとは奨学金やローンがないことです。無借金で院卒までサポートしてくれた両親には感謝しかありません。

感想としては、第一に「ひたすらに貯金するフェーズ」は終わりな気がします。貯金したとしても、投入額に対しての資産額の増分が少ないので、苦しいですしね。しかし一方で、今後も投資を続けていけば、大きな問題はないだろうという安心感はあります。学部時代は圧倒的にお金がなくて貯金残高2桁とか、コロナ時に親の収入が減少して仕送り打ち切りからの大家に必死に家賃交渉するとかもしていましたが、今では5年は余裕で暮らせる資産がありますし、大学時代の生活レベルまで落とせば15年以上持つかもしれません。

 

20代で達成した要因として一番大きいのは投資だと思っています。投資は、個別株は運の要素も大きいですが、実際に買わなかった銘柄を含め「ピンときた銘柄」は大体伸びているので、直感というか、消費者としての感性は意外と頼りになるのかもしれません。集中投資した2銘柄と自社株が50万以上の利益を出したことや、サテライト銘柄たちも大きな損失を出すことなく安定して伸びたのは大きいです。仕事では先に結論を定めて、そこへ論理を導く「バックキャスト」を多用していますが、投資では、望ましい未来というか結論ありきで論理を組み立てるのではなくて、現状や事実から論理を組み立てる「フォアキャスト」の思考が重要なのだと感じます。
しかし、オルカンもSP500も日経も1.5倍近くになっていて、2024年始から始まったNISAで積立てした場合でも1.3倍ぐらいになってるので、何買っても勝てる相場ではあったんですけどね。

 

変わったこととしては、鬱ニートになったこともありますが、モノに対する付き合いです。心を満たすために、物理的方策としてモノで満たすというより、心理的方策として精神的な充足を図るということに重きを置くようになった気がします。具体的なモノの付き合い方としては、資産形成を始める前は何でも買っていた状態から、満足できるモノだけで固める・真に満足できるモノが見つけれらるまで厳選をするようになりました。単に年齢を重ねて必要なものが減ったというのもありますが、「買わない」「長く愛用する」がベースになった気がします。20後半にもなると、子供の頃よりも理性的で感情の起伏もコントラール出来ますし、思春期にありがちだった周りの目を必要以上に気にする年齢でもないので、衝動買いやら見栄(?)消費は無くなりました。1番コストのかかるモノである"車"を持っていないのも大きいと思っています。普通に働いていれば、最近話題の残クレを始め、多様な買い方がある現代では1000万級の車も割と誰でも買えると思っています。それゆえに、その程度の車にステータス的な価値は小さいと思います。これは割と汎用性が高い考え方で、高い衣服や装飾品、ガジェット、雑貨は、「羨ましい」「自分は所有できない」と思うものではなくて、「何か犠牲にしたり、工夫をすれば誰でも買えるもの」だと思えるようになりました。裏を返せば、「高いものでも買える方法、さらに安く買える方法も存在する場合がある」ということでもあります。それを駆使して、良いものを手に入れたい気持ちは、普通にあります。

次の目標は30歳1000~1500万です。ゆるく設定しているのは、特に金が必要な生活をしているわけでは無いので、ベースとなる防衛資金を貯めた今は、好きな仕事に転職してもいいかもしれないと思っているからです。今の業種と関連は薄いですが、教育関連に興味があります。理由としては世の問題は教育で回避できると思っていますが、実態をあまり知らないので。

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2本目の時計を買うときに考えること

みなさん、こんにちは、Dgoto24です。今回は二本目の時計を買うときに考えることについて、書いていきたいと思います。

考えていく理由としては、単純に私が二本目の時計を探しているというか、欲しい気持ちが芽生えているからですね。とはいっても、ドケチで貧乏な私は欲しい物を即座に買うだけの、胆力も財力もありません。そのため、まずは考えようといった具合です。まぁ結論は当たり前ですが、「似た時計ではなく、いろいろなジャンルの時計を持つといい(※時計に限らない)」です。この結論は小さい頃から知っているというか、世間全体に共有されているというか、常識的なものですが、その理由の一部は下に書いてある内容になるかと思います。

 

さて、本題ですが、今私がもっているのはフォーマル寄りのシルバーな時計です。そこから一つ時計を加えたときに、起こる変化はどのようなものでしょうか?

単純に「二本時計を持っている」状態になるわけではありますが、どんなときにも同じ時計を着用する元の状態とは違い、その時々に応じた時計を付けることになります。言い換えると、その時々で効用(満足度)の高い方を付けるということになります。

つまり、私が得る効用は、

Uₜ = Max(Uₓ, Uᵧ)

となります。

ここで、UₓとUᵧは、それぞれの時計がその時点で得られる効用(満足度)を表しています。たとえば、フォーマルな場面ではフォーマル寄りの時計(Uᵧ)の方が高い効用をもたらし、アウトドアやカジュアルな場面ではスポーティな時計(Uₓ)の方がしっくりくると思います。

ここでひとつ注意しておきたいのは、今回のような私のケースでは、よくある「複数の選択肢を持つときの効用の考え方」が、少し当てはまらないということです。

一般的には、

Uₜ ≠ Uₓ + Uᵧ + 相互効果

のように、持っているもの同士が影響し合って効用が高まる、という考え方もあります。たとえば、時計をコレクションしていたり、2本同時に着けるような人であれば、確かにこの式が当てはまるかもしれません。でも私の場合、そうではありません。コレクターではないし、時計を2本同時に着けるようなスタイルでもない(少なくとも本田圭佑ではない)ので、実際に使うのは1回の場面で1本だけです。

つまり、2本時計を持っていても、「それぞれの効用を合算」したり「相乗効果で全体の満足度が上がる」と考えるのではなく、その時々でもっとも満足度(効用)が高い1本を選ぶ、という行動になります。

Uₜ = Max(Uₓ, Uᵧ)を考えたようが良いとはなりましたが、例えば「スポーツをする日」にだけ着目したら、スポーツウォッチ×2を持つことが正解に近いと思います。なぜなら、{Gショック,ダイバーウォッチ}を持っていたら、サッカーをする日はGショック、海に行く日はダイバーウォッチが最適解にかなり近いからです。

しかしながら、私はサラリーマンであるので、スポーツをする日もあれば、仕事をする日もあり、街をぶらぶらする日もあります。それを踏まえると、「場面に応じた瞬間的な効用」Uₜ だけでなく、見るべきは「時間軸の観点を加えた(平均の)期待効用」E[Uₜ]です。

この期待効用E(Max(Uₓ, Uᵧ))を最大化するには、単にそれぞれの時計の平均効用 が高いことだけでは不十分です。むしろ、重要なのはこの二つの効用の動きがどれだけ似ているか(=相関)です。

たとえば、同程度の効用を持つようなスポーツ向けの時計同士(効用の動きが似ている)を選ぶと、どちらを選んでも得られる効用にあまり差が出ず、「選べる意味」が薄れてしまいます。逆に、フォーマルな場面で強い時計とスポーツの場面で強い時計というように、効用の動きが補完的であれば、その時々に応じて効用の高い方を選ぶという構造が活きてきます。このとき着目すべきなのが、効用間の相関係数です。

相関係数が高いと、2つの時計の効用が同じような上下をするため、maxを取っても大きな差が出ず、結果としてE(Max(Uₓ, Uᵧ))はそれほど大きくなりません。一方、相関が低い(あるいは負)であれば、どちらかの効用が低いときに、もう片方が高いという関係が期待できるため、max演算による恩恵が大きくなり、期待効用はより高くなります。

図にすると以下のようになります。今持っている時計を「時計0」とすると、それと相関の高い「時計1」を買うパターンAよりも「時計2」を買うパターンBの方が、ランダムな日々の要求に対して、その要求に近い時計が持っているという状況が多くなります。(表中にランダムに点を落としたとき、パターン2の時計ペアの方が、一番近い時計がある確率が高い。)


したがって、今後もう1本時計を選ぶとすれば、それは単に見た目やブランドの好みではなく、現在持っているシルバーの時計との効用の相関ができる限り低いものを選ぶべきだと考えています。期待効用を高めるためには、「出来るだけ高い効用をもたらす選択肢集合のうち、もっとも効用相関が低いペアを選ぶ」だと思います。

 

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